身勝手な楔 19歳-1

 小春先輩、と呟く声に苛立った瞬間までは覚えている。携帯電話を探すその手が自分とは違う男のために動かされて、気づいた時にはその手首をベッドの上に押さえつけていた。
 その後は流されるがままだった。震える携帯電話を枕元に、知り尽くした肌に手を這わせてあられもない声を求める。声を上げないよう必死に下唇を噛みしめ、堪えようとしているのは目の錯覚か。やがて携帯電話は震えるのを止め、画面から着信を告げる人の名前も消えた。そこで自分も手を止めれば話を聞くこともできただろうが、服をはだけ、あらわになった鎖骨を目の前に見せられた後ではもはやどうすることもできなかった。
 首筋から鎖骨へと唇を這わせていけば、どのうよな声が出るかも知っている。響きが好きではないのかいつも必死に相手は声を抑えようとするが、それは高校時代に贈った指輪を当初学校にしてこなかった姿を彷彿とさせて財前は好きではなかった。
 自分のものだと誰もが知っていればいいのに。手を伸ばせない存在であればいいのに。止まない願いだった。

「待って、光くん。待って」
「嫌」
「少しだけ待って」
「無理やって」

 初めてのことでもないのに、何を戸惑っているのか。弱々しい力ながらも自分を押しのけようとするその手を取り、耳元でそっとと名前を呼ぶ。それだけで相手は恥じらいと困惑のない交ぜになった顔を隠せない。好きだと直接言葉に出していったことはなかったが、その表情は決して他の者の前ではしないことを知っていると、その先に溺れる道しか見えなくなる。
 埋もれるように抱きしめれば、細い腕がそっと背中を撫でてくれる。それがたまらなく好きだった。

 金曜から土曜へ、日付が変わる頃から天気は急変した。腹の底に響く雷鳴が延々と続き、窓をたたき割るような勢いの大雨が降り続いている。あまりの大きさと長さに財前は苛立ちながら目を覚まし、隣で寝息を立てているの頬を一度撫でてから1階へと降りた。
 誰もいない家の中は、午前2時だというのに雷雲のせいで妙な明るさが灯されていた。勝手知ったるキッチンを電気も点けないまま進み、生ぬるい水を飲み干す。示し合わせたかのように両親と兄夫婦が出払ってしまった家はがらんとしていたが、その空虚さが自分の心を逆に満たしてくれる。監視の目が一つもない家の中は、格好の隠れ家だったのだ。
 一人暮らしをしたいと言ったらあっさりと反対された大学生活は、今もなお自宅からの通学という形で続いている。幸いなことにテニスで推薦を受けて入学した大学は府内の実家から通える距離にあったため、最初はそれでもよかったのだが、この年にもなると不自由さが我慢という言葉をすぐに忘れてしまう。付き合いの長い彼女がいればなおのことだ。何度か打診してみたものの、母親と義姉の強い反対(という名の束縛)にあっていまだに一人暮らしという夢は実現できないでいる。
 おかげで、このように一家が出払う日は無理やりにでも二人の時間を作りたがるようになってしまった。同じ大学に実力で進学していた恋人のは誘えば断らなかったし、「親友」の家への外泊を許してくれる両親の元に育っていて、たとえ平日の今日のような場合でも夕方には財前の家に翌日の準備とともに訪れることは当たり前にもなっていた。
 ただ、今日はあまりいい気分で眠りにつくことができなかった。数時間前の出来事を思い出して、財前は思わずため息を零す。

(小春先輩なんかに嫉妬してどうすんねん。女やであの人。いや男なんやけど、……いやちゃうな、女のふりしての隣に来るから余計むかつく)

 夜10時に人の彼女に電話をしてくるとはなんとデリカシーのないことか。それを当然のごとく取ろうとするだ。自分の目の前で一瞬でも違う方向に、しかも自分と同性の人間に対して向けられる視線や思いを容認できるほど心は広く作られていない。
 それが子供じみた嫉妬心からくるものだと分かっていても、できることは無理やり視線をこちらに向けること。反論の時間も手段も奪うように唇を塞ぐこと。思いを馳せないように、快楽の渦に引きずり込んでしまうこと。そして、終わったあとに小さな罪悪感を抱くこと。
 頭をがしがしとかいて階段を上り、部屋の中にそっと入る。数分前に確認した通りベッドにはきちんと自分の恋人の姿があって、何を夢見ているかは分からないが小さな寝息が聞こえてくる。起こさないようにベッドに腰かけてそっと髪の毛に触れれば、さらりといとも簡単に手の中をすり抜けた。

(昔は見るだけやったのにな)

 中学時代、同じ教室で見つめることしかできなかったその髪は、今は自分だけが触れてよいものだと許可されている。周囲に認めさせていると言った方が正しいのかもしれない。そんな自分はがうつ伏せで寝る癖があることを知っている数少ない人間で、その背中に触れて口づけることを許されているたった一人の人間だ。
 髪の毛がうなじのあたりでかき分けられて、白いシーツに遠慮なく流れ落ちていく。一夜を共にするだけでまるで焚き染めたかのようにしばらくシーツの中に残ってくれる香りがそこにはあって、本人には伝えたことはなかったがそれがたまらなく好きだった。

「……光くん?」
「悪い、起こした?」

 うっすらと瞳を開けたの頭を撫でる。しばらくシーツの中に顔をうずめていたは、一度だけ弱々しく首を横に振ると財前にそっと左手を伸ばした。
 左手の薬指に飾られた指輪を見つめる。4年も経つと随分と主張しない輝きになったと静かに思っていると、その指がそっと財前の腕に触れた。その細さは昔となんら変わらない。縋るように肌に添えられる感覚も、いつになっても胸の奥を熱くさせる。
 光くん、と呼びかけようとした口を塞ぐようにベッドに押し倒して唇を奪えば、は黙って財前の黒髪を撫でてくれた。



 閉じた瞼を撫でていくような朝陽の照り方だった。遮光カーテンが役に立たないほど、ここ最近の朝の陽ざしは冬に鳴りを潜めていた事実を忘れるかのように容赦ない。普段であれば寝起きのよくない財前だが、その時無意識に伸ばした手の先にあるべきものがないことに気づいてぱっと瞳を開けた。
 階下から届けられる、朝食の匂い。しかしそれは普段自分が食しているものとは違う種類のもので、小さな違和感がやがて大きな嬉しさになって体を起こすのを手伝ってくれる。寝ぐせも気にしないでTシャツとハーフパンツというラフな格好で降りていけば、朝6時の見知ったキッチンに立つ大切な人の姿があった。


「あ、おはよう。朝ごはんもう用意してしまったけどよかった?」

 今日も練習でしょうという問いかけに適当に頷きながら、テーブルに用意されていたお茶を飲む。和食の多い母と義姉の料理とは正反対の洋食風ではあったが、以前その方があまりキッチンを借りなくてもすむと言っていたことを思い出して財前は素直に自分の席についた。トーストの焼ける音、目玉焼きの油に爆ぜる音、運ばれるバターの匂い。確かにが材料を持ち寄ればキッチンの利用を最小限でおさえられるようなメニューで、妙な気を使わなくてもいいのにと財前は思いながら6時を指す壁時計を見つめていた。

「電車は何時?」
「7時半かな」
「そっか、よかった。はい、どうぞ」

 コップから消えていた麦茶がなみなみと注がれる。寝起きの財前とは異なり、既には髪型も服装も全て出かけられる準備が整った状態だった。うっすらと施されるメイクはさすがに大学2年にもなると様になってくるが、薄化粧どころか素肌で登校していた中学時代を知ってる立場としては、これ以上香りの立つようなメイクはしなくてもいいのにと、心の中では思っていた。

「なに? なんか変?」
「いや、別に。朝から化粧ちゃんとして大変やなと」
「出かけるんやったらそこはちゃんとするよ」
「どこに。家帰るだけやろ?」

 バイトの予定はなかったはずだ、と昨日確認した予定を思い出しながら尋ねると、財前の前の席に座ったは少しだけ申し訳なさそうに笑った。

「来週、ゼミの発表あたってて。昨日までに片付けられへんかったから、今日図書館行こかなと。……一緒に言ったら駄目かな?」

 同じ大学に通うという選択をしてくれたのは、最初はただの偶然だった。がなんとなく心に思い描いていた大学と、財前がテニスで推薦を受けることになった大学がたまたま一致して、その事実を知って喜んで見せたらは何も言わずに志望校をこの大学一本にしてしまった。他の大学も行けただろうと担任に言われていたのを見たことがあったが、好きな学科だの就職だのと最もな回答をしっかりと用意していたに、それ以上志望校の変更を尋ねる教師も親友もいなかった。
 そのおかげで、このような土曜日の過ごし方もできる。財前とは入学した学部こそ違ったがキャンパスが同じであったため、図書館と言えばどの建物か、テニスコートと言えばどこにあるのか、単語一つで全てが分かる。中学から学生生活の場所を共有していると、そのように少ない言葉だけでも理解できることばかりで財前はトーストを食べながら頷くだけで会話は成立した。

「図書館って土曜もやっとるんやな。知らんかった」
「夜の8時まで開けてくれてるよ」
「嘘やん。開けすぎやろ」
「光くん、ほんまテニスばっかり」

 正直に驚く財前を見ては笑い、自分は先に食べたからと立ち上がって片付けを始める。もし朝食にこだわらなければ、例えば前日にパンを買い込んでおけば、準備の時間も片付けの時間も全て違う使い方ができるのかもしれない。一度だけ尋ねた記憶があるが、「ご飯はちゃんと食べようよ」と珍しくぴしゃりと言い放たれたので、が泊まりに来る日は決まって温かい朝食を食べることができた。
 自分たち以外に誰もいない、静かな朝のリビング。走り回る甥も寝坊に慌てる兄も、それらをまくしたてるように朝の準備を促す義姉の声もない。ただ静かにが食器を片付ける音だけが響き、それはとても心地よかった。
 金曜の夜から、2泊3日。旅行先に前日入りすんねんと大声で叫んでくれていた義姉と母のおかげで、今の時間がある。財前は手早く朝食を取り終えると、食器をシンクに置いて片付けてくれているの頭を撫でて引き寄せた。昔からの癖だったが、また自分の背が伸びたのか、腕の中に収まるはますます小さく感じられて余計に手離せなかった。

「光くん、濡れちゃうよ」
「どうせ着替えるし」
「寝ぐせ直すのはまだええの?」
「んー、もう少し」

 後で、と呟くよりも先にの額に口づける。腕の中で笑う恋人は、スポンジから零れた泡を財前のTシャツにつけてしまったことに慌てていた。
 


 地下鉄と私鉄を乗り継いでいけば、大学まではすぐだった。電車の中で隣同士に座りながら財前はよく音楽を聴いて、は携帯電話を触ったり本を読んだり、今日のように授業の準備をしたりしていた。学校でしか話すこと、見ることができなかった昔と違い、その肌に触れる権限まで有している今となっては、外で特別話さなければならないことはない。達観しすぎやでと忍足にからかわれたことがあったが、白石と金色が何も言ってこないことは財前にとってそれで正解であると言われているような気がしていた。
 1時間もかからない距離では一人暮らしなど当然認めてくれないだろうとにも笑われるほど通いやすい距離にある大学は、構内の広さだけは尋常ではなかった。正門を越えてすぐに分かれ道となり、は笑って手を振る。

「じゃ、頑張って」
「そっちも」

 深夜の大雨が嘘のような晴天だった。総合図書館へと向かうの後ろ姿を見送りながら、財前は大雨の中で金色に悋気を起こして強引に事に及んだ昨夜を思い出す。そして流されるまま、午前中から部活があることも忘れて二度目に抱き寄せたことも。まもなく初夏を迎えようとする朝の柔らかい日差しの中を歩いて去っていくの背中は、そのような夜の出来事を微塵も感じさせない。

(結局なんやったんや、あの電話は。も何も言わへんし、聞くもんでもないやろし)

 昔から、周囲に何かと気を使う人だった。あまり自分の感情を吐露したくないと思っている節もあった。だから今でこそ左の薬指につけてくてれいる指輪も、結局学校にまでしてきてくれるようになったのはプレゼントしてから半年以上経ってからだった。自分のたった一人の恋人だという印のそれは、うまく言葉で感情を伝えることができない財前にとってはとてつもない意味を持ったもので、学校につけてきてくれるようになってようやく周囲がを財前の彼女であると認識してくれた時は安堵のため息すら零したものだ。
 の姿が新緑の向こうへと消えてしまったのを確認し、財前も部室棟へと向かう。ふと気づいた左手には、自分の指輪ははめられていなかった。

「テニスする時邪魔にならへん? それで部活するのも大変ちゃう?」

 最初こそ喜んでいたペアリングだった。しかし高校2年の部活が最も忙しかった時期が災いしてか、財前も学校につけていくようになってすぐにに心配性からくる言葉を延々と聞かされ、そして確かに一理あったそれらの言葉にあの時の財前は従う選択をした。自分で買っておいてと金色はひどく立腹していたが、そもそもこの指輪をペアリングに勝手に変えたのは百貨店までついてきた金色と白石であったし、なによりテニスを続けていく過程で若干指が鍛えられてしまった以上、薬指にはめるには小さくもなっていたのだ。

「先輩、財前先輩!」

 長らく指輪をしなくなっていた左手を見つめながら歩いている時、後ろから自分の名前を呼ぶ声が飛んだ。自分をそのように呼ぶ人間は少ないうえに土曜日で人の多くない構内の中、振り返ればその人は財前を見つけて嬉しそうに正門から走ってきた。

「早いですね、先輩もっと朝遅いのかと思ってました」
「なんで勝手に遅刻魔みたいな扱いにされとんねん」
「ええー、だって。最初見た時の先輩って、本当一線引いた感じというか。逆にあの四天宝寺中学の中で目立つっていうか」

 にこにこと笑いながら財前の隣にやってきたのは、今年入学した1年マネージャーだった。東京出身らしい彼女はいつも標準語で、東京で全国大会があった時の財前の様子を懐かしそうに話題にする。女子テニス部として会場に観戦に来ていた彼女の口から伝えられる四天宝寺がベスト4まで勝ち上がった全国大会試合の様子は意外にも正確で、マネージャーとしての腕を堅物な部長が珍しくあっさりと評価したのも納得できるほどだった。
 しかし、中学2年の自分で止まっているであろう記憶を大学2年になった本人に伝えて何が楽しいのか、財前にはいまいち分からない。名前を呼ばれることは多かったが、その度に財前は曖昧で適当な返事をすることしかできなかった。

「あ、そうだ。知ってましたか? 今日、練習試合に変更になったんですよ」
「そうなん」
「先輩、頑張ってくださいね。私応援してますから」

 別にそれは、ミーティングの時にでも言えばよい言葉だろう。なぜユニフォームにも着替えていない、テニスバッグを持っているだけでただの大学生の格好しかしていない自分に対してだけ、走って追いかけてきてまで伝えようとするのか。相変わらずにこにこと笑う後輩に、財前はいつも通りの適当な相槌を打つしかなかった。

「俺の知らんところで青春やなあ、財前」

 部室棟近く、部長の姿を見つけて慌てて走っていった小柄な後輩を見送っていると、背後からそっと声が届く。その声には、いつまで経っても慌てて振り返るしか術がない。

「部長! なにしてんすか!」
「お前の部長はあっち。俺はただの大学3年生。付け加えるなら、今日のお前の練習相手」
「嘘やん、聞いてへんし!」
「さっきの子が言うとったやないか、練習試合なりましたよーて。あの目きらっきらさせてお前見とった子になあ」

 白石はそう言うと財前の肩を叩き、視界を強引に部室棟へと向けさせる。よくよく見ればちらほらと、関西大会常連の京都の大学のユニフォームが視界に飛び込んでくる。それは白石がテニスの推薦を受けて大阪から通っている大学であり、そして梅田出身の彼にとってよく見聞きしていたに違いない財前の大学は、妙な馴染みのある場所なのだろう、当たり前のように財前の隣に並んで話を進めてきた。

「それにしても、お前あの顔見てなんとも思わへんのか。あからさますぎてこっちが声かけるの待ってしもたぐらいやのに」
「何がですか。いつも俺ネタにされてるだけっすよ、中学の時の全国大会の話で」
「中学の時から私はあなたを見つめていましたよーっちゅう乙女心よね、それはね」
「そうやなあ、自分が見つけた宝物がとにかく好きで仕方ないんやろなあ」
「まあ蔵リン、そうは言うても光くんはもうちゃんの宝物よ。今更ここで出しゃばられてもねえ」
「ま、そらそうや」
「そらそうややない! なんで先輩もおるんですか!」
「あらやだ、光くんと蔵リンの試合なんて応援しない方がおかしいでしょうよ」

 ねえ、なあ。笑いあって頷く白石と金色に、財前は2年前まで何度も味わった軽い頭痛にため息をつく。もはや同じ大学でもテニス部でもない金色が当然のように姿を現すことができるこの大学は、開放的すぎるのも問題だ。対戦相手と部外者の二人に囲まれながら部室棟にやってきた財前に他のテニス部員は何事かと驚いていたが、あのマネージャーだけは目を輝かせていた。

「あ、そうや。光くん、ちゃんの風邪は大丈夫?」

 着替えるからと無理やり観客席に追いやろうとしていた金色が、振り返りざま尋ねる。白石はその言葉に小さな苦笑を漏らして自分の仲間のもとへと去っていく。
 唐突に聞かされた恋人の名前に、動きを止めたのは財前とマネージャーの二人だった。金色は若干冷めた目で彼女を見つめたが、すぐ気づかないふりをして財前の耳元にそっと囁く。

「昨日、蔵リンから練習試合になるって聞いて慌てて連絡してしもうたから。夜にね。光くんと蔵リンの試合なんてちゃんも嬉しいでしょう? そしたら今朝風邪気味で寝込んでましたすみませんて、まあ律儀なお返事が届きまして」
「……え?」
「ま、治ったみたいやけど。さっき光くんと一緒に大学来てたものねえ、ちゃん」

 話の点と点が繋がっていく。金色の好意との恋情が接ぎ木となって、昨夜の一本の電話が生まれていたことを、この人は今事実として知らしめようとしている。
 それを余計な世話だと拒絶することは難しくはない。けれど金色との間に培われた6年以上の関係は、そのような自分勝手な思いを抱かせないほど頑丈にできている。逆にとの関係を勝手に嫉妬していた自分が情けなくなるほど、清々しいほど自分のことを気遣ってくれる行動でしかなかった。

「……多分、大丈夫やと思います」

 そう、と金色は笑って今度こそ観客席へと向かっていった。その後ろ姿を見送ってから踵を返すと、複雑そうな表情のマネージャーが佇んでいる。金色の言葉は、明らかに彼女に対する威嚇であった。そこまで守ってくれる金色に、財前は情けなさを感じそうになる心には気づかないふりをした。



>>19歳-2


21/06/26