不二周助くんの3年6組日記 石川校長の教育魂編

「私はね、手塚君。君たちのような若者の力が発揮される場所を作らないことは、教師の罪だと考えているんですよ」

 それは、石川校長のそんな一言から始まった。
 最初に「それ」を聞かされたのは生徒会長の手塚だったらしい。聞かされてしばらく絶句した後(彼はそれを長考と言い放ったがおそらくこれで間違いないだろう)それは職員会議で決まったことなのかと尋ねたならば、自分の一存だと一笑された。校長室での一騎打ちに勝てるほど、彼はまだ大人ではなかった。
 次に「それ」を聞いたのは、生徒会メンバーと各クラスの男女学級委員、プラス各委員会長で構成される生徒議会の面々だった。突然の校長の発案に誰もが唖然としたものの、それを宣言した手塚があまりにも無表情だったために誰ひとりとして反論はおろか突っ込むこともできなかったらしい。
 そして今、その知らせは僕たちにも届いて。

「単に球技大会じゃないの? これ」

 黒板に書き出された種目を見て、隣の席に引越してきていた英二は目を丸くして呟く。
 それは、体育祭が始まる2週間前。初夏の陽気に負けじと頑張っている僕たち青春学園中等部の生徒に突然与えられた行事、それが「体育大会」だった。


 最近、練習試合や校内ランキング戦、全国大会までの数々の大会で運を使い切っている(らしい)僕と英二は、じゃんけんに負け続けた。
 仕方ないなあ、テニス部はテニスはやったら駄目なんだろ? じゃあバスケあたりにしとく? という言葉に頷いたものの、そう簡単な決意では自分の思い通りの展開を迎えることなどできなかった。僕たちはあいこという言葉を使うこともなく瞬殺された。
 バスケが駄目ならバレーか? まだ枠あるよな? そんな適当な思いで手に入れられるほど、バレーの道も甘くはなかった。
 そして、じゃんけんで2連敗を喫した僕と英二は。

「ていうか、あれか。校長の狙いはあれだな」
「え?」
「体育祭前に俺たちの体力をそぎ落として、それでも『青春の力を燃やせば不可能などないのです』ってまた言いたいだけなんだ、絶対」

 梅雨入りしたのに一向に雨の気配を見せない晴天の下で、サッカーをやらされていた。
 英二の冷めた目と口から零れるそんな冷めきった言葉を僕は放置する。なぜなら同感だったからだ。猛暑を予感させる暑さに辟易しかけていたからだ。
 僕は薄手の体操服の袖でぐっと汗を拭う。横を見れば英二も同じように前身頃をつかんで顎に落ちてくる汗を拭っていた。まだ校舎の向こう側に隠れてくれる気配なんてまったくない太陽にさらされて、僕たちは同じタイミングで大きく息を吐く。

「おい、なに休んでるんだよ! 菊丸! 不二!」
「休むぐらいなら攻撃に回れ! それかディフェンスぐらいしっかりやれよ!」

 現役サッカー部員に叱られて、僕たちは前を向く。
 それは手塚のものと比べたらとても弱くて、威厳なんて欠片も見いだせなくて。ただ感情に任せた怒鳴り声をあげている、というレベルのもので、そんな程度ならば僕たちは簡単には動揺しない。むしろ単純に不快な感情を起こさせるだけに過ぎない。
 不快なだけならよかった。僕たちはその不快に振り回されるような、そんな子どもっぽいところはもうなくなっていた。
 ただ、この暑さの中。得意ではないサッカーを強いられるこの灼熱のグラウンドで、サッカーの素人としての僕たちに怒鳴り声を向けるそのクラスメイトに対して、僕たちは。

「……なんていうか、むかつくよな」
「うん、すごくむかつくね」
「サッカー部のくせに1点もとれてないしな。ていうか俺らディフェンダーじゃねえし。つーか違うし、ポジションは気にしなくていいって言ったのお前たちじゃねえかよー!」
「知ってる? この次の試合、11組となんだよ。そんな11組には」
「……乾かよ……」
「ちなみに、あそこ」
「……サッカーでもデータを取るのか、あいつは……」

 残念ながら、不快を押し留められるほど大人でもなかった。
 既に決勝進出を決めた乾の目が獲物を狙うかのように光っているのを視界に収めるのは、それはエンジンを入れるのと同義。

「テニス部ー!! サッカーをなめるんじゃねえよー!」

 今年も破竹の勢いで頑張っている(僕たちにだってそれ相応のプレッシャーというものはある)テニス部員を小ばかにするようなサッカー部員の怒声をまた浴びせられるのは、それはアクセルを踏むのと同義。
 僕は横目で確認する。いつも力の抜きどころを分かっている僕の親友の目が、本気で試合に臨む時のものとまるで同じになったことを。その右手がもう一度、こめかみから頬、顎へと滴り落ちてくる汗を拭い去るために体操服に手をかけたことを。
 長い睫毛を伏せて汗を拭って。その大きな目が、真っ直ぐに正面を見据えたことを。

(さて)

 僕も手の甲で額に張り付いた前髪を退かし、真っ直ぐに目の前の光景を見つめる。
 乱戦という言葉で形容されてもなんら違和感を覚えない、この膠着状態の久しい4組との試合が展開されている、サッカーグラウンドを。

「今から俺、フォワード」
「いいね、のった」

 相手ゴール付近までボールを運びながら、決定打に欠けた6組メンバーはあっさりと僕たちの方に戻ってくる。いや、正しくは敵にボールを奪われて、砂煙を立てながら必死にそれを追いかけてきている。

「不二―! 英二―! どけー!!」

 その先頭には、手になにも持っていないくせに例のテンションで独走体勢に入ったタカさん。僕と英二は一瞬だけ口の端をあげて笑う。

「さっさと勝ってあいつらにジュースをおごらせる!」
「それものった」

 それが合図だというのは、この2年間をテニス部という共通の場所で過ごしてきた僕と英二にとって質問するまでもない瞬間だった。
 後ろに4組と6組のメンバーを引き連れて僕たちに向かってくるタカさんの直線すぎるコースを見極め、英二が一瞬目を細める。その瞬間僕の視界からあの赤茶色の髪は、消えた。

「ぬおっ!」
「わーるい、タカさん! 負けるわけにはいかないんで!」

 タカさんがまるでコントのようにこける。気づけばタカさんの足にまるで自分からくっついているかのようにぴったりと直線コースの上を走っていたボールが、彼の後ろ、僕から見て11時の方向に逆回転して転がり落ちていく。足元を見れば勿論、浮いたタカさんの下には英二の右足が見事なまでにボールと一直線の形でもぐりこまれていた。

「ナイス、英二!」

 僕は笑ってそう声をあげ、顔から地面に落ちていくタカさんに「ごめん」と右手を上げてからボールに向かって走る。最後の力を振り絞るかのようにタカさんを追いかけていた他のメンバーは、突然ボールの行方が180度方向転換したことにもちろん反応できるはずがない。僕たちはその波を簡単にすり抜けた。がむしゃらだったのか、気づけば4組はディフェンダー以外の全メンバーがタカさんを追いかけていて、それは6組も同様だった。
 つまり、ボールを手にした僕と英二が抜くべき相手は、ディフェンダーの4人だけ。

「英二!」

 既に相手ゴールに向かって走り出していた英二に、僕は右足でパスを送る。確認するまでもなくそのパスした先に英二はいて、笑って左足でそれを受け止めた。
 その後はどうやって走り抜けたか、あまり記憶は定かではない。いやむしろ、複雑じゃなかったからこそ覚えていない。
 英二がゴール付近までボールを運び、相手ディフェンダーを簡単に引き寄せる。終了時刻の迫ったこの場面で、英二をはじめ誰一人として冷静に対応できるほどの余裕はなかった。それはもちろん、僕も含めて。
 それは石川校長が好んで使う「青春の勢いに飲み込まれてしまいなさい」という言葉をまるでそのままに再現したような瞬間で、僕たちは頭ではなく足が動くままに身体全体を機能させていた。

「不二!」

 だから。4人のディフェンダーをひきつけていた英二が、綺麗な放物線を描くパスを彼らの頭上を越えて僕に送ってきた時、僕がすることはなにかだなんて、サッカー部員じゃなくても分かっていた。
 ディフェンダーの目が一斉に僕に向く。ゴール左斜め前でボールを受け取った僕は、その4人に一瞬視線を向けたもののすぐに前を向く。前にあるのは白い網目を風に揺らす、大きなサッカーゴール。見覚えのあるゴールキーパーが腰を落とし、僕を睨みつける。
 背後からは戻ってくるサッカー部員たちの足音。斜め前には襲い掛かる勢いの4組のディフェンダー。そしてゴールキーパー。
 全てが僕に向かってくる中で、僕はふっと口元を緩める。

「残念でした」

 その瞬間、僕はもう一度英二にパスをした。
 風が味方して、僕の蹴った少し弱いボールは簡単に英二のところまで届く。完全にフリーだった英二はそれを胸で一度受けて、軽く僕に見えるように左手を上げて。

「お前ら後でジュースおごれよー!」

 走り戻ってきた6組のサッカー部員たちに聞こえる大きさで叫んで、そして右足でボールを力強く蹴り放ったのだった。





「お前たちと決勝か。楽しいことになりそうじゃないか、ははは」

 笑いながらもその目が闘争心に燃えていたことを、僕たちが見抜けないはずがない。
 僕と英二は靴を脱いで裸足になり、その足に水をかけながら呆然とその後姿を見送った。
 グラウンド脇にある水道台に勝手に緑色のホースを運び、水栓の吐水口に勝手につけた。そして適量の水を出して学園の生徒であるという特権を行使して水を使いまくる。既に水道台付近のアスファルトは太陽に照らされながらも水に侵食される方が激しくて、黒くその色を変えていた。

「『ははは』って言われても。なんだあいつ、なにやる気になってるんだ?」

 ホースの先を軽く親指でつまんで僕と自分の足に器用に水をかけながら、英二が呟く。僕はクラスメイトにおごってもらったアクエリアスのキャップをひねって笑った。

「乾が負けることを喜ぶ人には思えないけれど」
「あ、そっか。そうだな、あいつもプライド高いしな」

 なんだ、そんなことか。そう納得して、英二は視線をホースとその先から流れ落ちてくる水に落とす。相変わらず日陰のまったくできない場所のせいで頭に降り注いでくる太陽の光はとても強かったけれど、足元の冷涼感のおかげで随分と心地よくなっていた。
 とりあえず、石川校長の気まぐれにも似た体育大会だったけれど。

(まあ、ストレス発散にはなるかな。運動は嫌いじゃないし)

 からかって顔に水道水をぶつけてくる英二を笑顔で見つめ、その手からホースを奪い取り蛇口をひねる。水勢マックス。花壇に水をまくのと同じ要領でホースの口を潰し、ものすごい勢いで飛び出す水を水鉄砲のように英二にぶつけ、からかえば笑い声が素直に出せる。
 まあ、たまにはこんなイレギュラーな日も悪くはないだろう。そう思っていた、その時。

「なにやってるの、2人とも」
「あ」
「あれ、

 そういえば今日はその声を聞いていなかった、と気づかされる絶好のタイミングで、さんが僕たちの前に現れた。
 その手には女子のドッジボールで使うためのゼッケン。僕は英二を攻撃するのをやめ、前髪から水が滴り落ちるのもそのままにさんを見つめる。その隙に英二にホースを奪われたけれど、そんなことをされても今更関係ないという顔でさんは僕と英二の濡れ方を交互に見遣り、そしてあっさりと遊んでいた事実を見極めた。

「いくら夏だからって、そんなことしてると風邪ひくよ」

 ため息まじりにそんなことを呟き、英二にその視線を向ける。僕よりも派手に水を浴びている(まあそれは僕がそうさせたからに他ならないんだけど)英二を頭の先からつま先まで見つめ、少し眉間に皺を寄せてからもっと深くて大きなため息をついた。

「なに」
「……」
「な、なんだよ」
「あーあ。さっきはせっかく格好よかったのにね、そんなことしてると子どもみたい」

 そのままでいればいいのに、とさんはわざとらしく呟く。
 そのやり取りを見つめながら、僕はまた今日もあてられていることに気づく。

(素直に格好よかったって言えばいいのに)

 どうせ2人きりの時は言ってるくせに、とか。ああ、僕はお邪魔か、とか。そんなことを思いながら、水道台にかけていたタオルをとって髪を拭いた。
 英二がもつホースからは、僕が指定した強さで今も水が流れている。自然に優しくないな、と今更ながらに思いながらも、僕は小さく息を吐いて2人の様子をそっと見つめる。

 僕が会話に入らなければ、それだけで2人は簡単にいつもの会話に戻ることができる。ゼッケンを抱え持ったさんが少し見上げる形で英二に視線を向け、その頬を綻ばせたり、英二が自分の髪を整えてくれるその小さな手を笑いながら受け止めていたりするのは、別に今更気にすることでもない、よくある話だ。
 そんな光景を目の前にして、僕も見慣れたものだと半ば感心しながら、手塚が口にしていた石川校長の言葉を思い出す。

(「君たちのような若者の力が発揮される場所を作らないことは、教師の罪だと考えているんですよ」、ねえ)

 だとすると、こういうのもその「若者云々」に含まれるのだろうか。2人の世界から外された暇な僕はそんなことも考える。
 まあでも、それも悪くはないんだろう。英二が本気になって(その動機はどうであれ)(僕も似たようなものだし)取り組んだものを、きちんと認めて褒めてくれる人がいる。それは簡単なことだけど、でも確かに大切なことなんだろうと。とても今更なことだけれど、今この瞬間、素直に僕はそう思えていた。
 すごいな、今日の僕はとても穏やかだな、そんなことを考えられるほどに、穏やかな。
 はずだったのに。

「その時、タカさんがもうすごい顔してたんだよ。俺テニスの試合中かと思ったよ」
「あはは、だってギャラリーすごかったもん。みんな見てたよ」
「あ、そうなの。まあでも見られててもおかしくはないか。タカさん声大きいしなー、こうやってさあ」

 その、英二の右手が上がる。
 それは緑色のホースをもった方の手。そしてそのホースからは僕好みの勢いで流れ落ちている少しだけ生温い水道水。

「! 英二!」
「え?」

 派手な瀑布のような音を立てるホースはその時、まるで絵に描いたかのように。
 ……さんに向けられ、活動を再開した。

「きゃあ!」
「え。あ、うわ! ごめん!」

 あとは語るものもない。タオル片手に僕は呆然とその様を見つめ、慌ててホースを放棄した英二の背中とアスファルトの上で暴れるホースとに視線を送るしかない。
 英二の背中の向こうで水滴がぼたぼたと落ちていく。それは僕の前髪から落ちていたレベルなんてものではなく、むしろ僕が英二の顔に水をかけた時のそれに酷似している。なにしてるんだ、と僕がため息をつくことは不可抗力だった。
 ただ、その不可抗力というものには段階があるもので。
 僕はそそっかしい英二にタオルを渡すつもりで2人に近づく。だって僕よりも、下手をすれば英二よりも水をぶつけられたさんの方こそ風邪をひきかねない、そう思うことは誰にでもできることで、そして絶対に間違っていない。だから僕は手に持つタオルを渡そうと、近づいた、その時。

「……」

 僕は、ため息以上の不可抗力を体験させられるはめになった。
 差し出そうとしたはずの右手が硬直する。それはさっきのサッカーとまるで同じ、頭で考えるよりも腕がまず先にその行動を選んでいた。
 僕は絶句する。
 親友の彼女の下着が透けて見える、この青少年育成の場にあるまじき光景を前にして。

「……あ。ちょ、ちょっと待った!」

 今更遅いよ英二。手を振っても本当に遅いよ。

「なんであれ着てないんだよ! あれ!」

 小声で言っても聞こえてるよ英二。そしてそれはキャミソールだよ。
 というか下品ながら、僕だって男の子なので。

(……英二、さんを自分の趣味に引きずり込みすぎ)

 そんなことを思ってしまうのも、不可抗力に違いないよ。

「なにやってるの、英二」

 ただし僕は不可抗力に負け続けるほど愚かじゃない。僕は咄嗟に笑顔を取り繕う。そしてなにも見なかった、見ていないよ、僕はけしてなにも目にはしていないよという顔でさんに向かってタオルを投げかける。前髪から横髪から、滴るというよりはもはや大雨に濡れた直後のようなさんは、タオルを受け取ってようやく事の次第を理解した。

「……! バカ英二!」
「あ」
「どうしてまともなことができないのよ! バカ!」

 ゼッケンと僕のタオルとを持って、さんは(既に涙目だったことを僕は見逃さなかった)慌てて走り去っていった。
 グラウンドからは歓声。水道台前には、中途半端に水に濡れた男2人。
 なにに一番反応していいのか分からない英二を横目に、僕はもう一度小さくため息をついて首を振る。

「……英二」
「な、なに」
「キャミソールは着させた方がいいよ、自分の趣味に合わさせているんなら」
「!」

 まあでもその趣味は悪いわけじゃないとは思うんだけど、とは言わなかった。
 なぜなら、僕は英二の趣味に同調する同じ男子という生き物であるのと同時に。

「英二の趣味は王道だから、他の男子が可哀想なんで」

 この2人とこれから1年付き合っていくことになる、3年6組の一員だからだ。
 僕の言葉に英二は絶句し、でもすぐに顔を赤くして「違うよ! そんなんじゃねえよ!」と反論する。それを僕は笑って聞き流す。
 なぜなら僕はテニス部男子という関係のおかげで、この親友の好みを、なにを隠そう本人の口から聞いていたのだ。

「まあ、別にさんが納得しているならそれはそれで問題ないとは思うんだけど……」
「ばっ! お前、なに冷静に観察してるんだよ!」
「心外だな、自分で見させておいて僕のせいにしないでくれる?」

 慌てる英二をよそに、僕は白テントの下に待機している校長に視線を送る。
 まるでプレ体育祭のように事務処理に追われている手塚たち生徒会メンバーの横で、石川校長は優雅に扇子を扇いでいた。僕は風に吹かれる髪の毛もそのままに、腕組みをしてそんな我らの校長を見つめる。

(……校長の教育精神は、言い換えれば普通の健全な男子の育成だな)

 それを言ったら手塚は無言の怒りをぶつけてきそうだけれど、乾は普通に納得してくれるだろうと思う、そんな僕も青春学園中等部の生徒。
 そしてその精神の下で素直に育っている菊丸英二とその彼女は3年6組、僕のクラスメイト。

 そんな2人の成長を見守ることも、校長の理念に沿った生活の仕方なのかもしれないと。

 今更ながらそんなことをぼんやりと思えば、テントの下で手塚が校長のダジャレに付き合わされてあからさまに返答に困った顔をしていた。



05/06/20